3. 新規追加曲の全曲レビュー (1)
AIR RAID FROM THA UNDERGROUND / GUHROOVY
BPMは180と発表されているが,実際は360な部分あるよなあ.それはさておき,不穏なイントロだったり,ハードなビートだったり,ドラムンベースなパートがあったり,意図的な変速があったりと,目まぐるしい展開がある曲.冒頭の推測が当たっており,かつBPMの変化を譜面にも入れていたとしたら,多くのプレイヤーが敬遠しそうではある.
Almagest / Galdeira
曲展開どおりにCNを入れたら,高難易度曲に仕上がってしまったであろう曲.仮にCNがなかったら,どの譜面も1~2段階は難易度が下がったと思われる,痛し痒しな曲.それはともかく,曲自体はbeatmaniaIIDXの最近のトレンドっぽく,メロディーが高速に展開する綺麗な曲であることは間違いないだろう.
Bad Maniacs / kors k as teranoid
kors kのteranoid名義によるトラック.teranoid名義ではこれでラストになるのかは不明だが,一癖も二癖もあるゴリゴリなトラック.ガバっぽいともいえるが,その上に不気味なサンプリングとギターで,全てを破壊しそうな勢いの曲といえる.
bass 2 bass / Ryu☆
この曲のテイストはDDRだとDancemania楽曲でゴロゴロとあったが,beatmaniaIIDXでは収録されたことがないだけに,逆に新鮮に感じる.DANCE POPとつく曲で類似のテイストを持つ曲がないだけに,正統なDANCE POPともいえる曲であろう.
beatchic☆仮面 -好き,でいさせて- / 上野圭市 (transforming into Masao ♥ Lovely) feat. 星野奏子
上野圭市と星野奏子のコンビによるトラック.アイドル歌謡っぽい線を狙ってきているが,歌詞が全体的に起承転結の「転」っぽい印象がある.恐らくもう1曲は出てきても不思議な感じはしない.
BEAUTIFUL ANGEL / DJ SWAN
外しのないドラムンベースで定評のあるDJ SWAN.Secret of LoveやLove Magicとは異なり,哀愁系なドラムンベースとなっているが,本職の人が作っているだけにゲームサイズであっても流石といわざるを得ないだろう.
being tone the story / 猫叉Master+ feat. JUNE
アンビエント系なトラック.地味目ではあるが,ゆったりとした曲の中から漂う不穏な雰囲気の歌が,言いえもせぬ感情を喚起する感じの曲.
bloomin' feeling / Ryu☆
1曲の中で同じフレーズを使いつつ,各フレーズで変化をつけコンパクトにまとめられた1曲.気味よくかつスピーディーに展開する気持ちのいいハッピーハードコア.
Brazillian Fire / Ben Franklin
イントロがクレヨンしんちゃんの雄たけびっぽく始まるラテンハウス.騒々しいというよりはラテンを喚起させるピアノと管楽器の組み合わせによって,独特の雰囲気を出している.
CaptivAte -裁き- (SUBLIME TECHNO MIX) / Remixed by DJ YOSHITAKA
オリジナルはA/I.CONTRACTとマッシュアップされたようなリミックス.リズムパートと時折現れるサンプリングがCONTRACTそのものであるため,リミックスというよりはマッシュアップという方が正しい気はする.ただ,CONTRACT部分だけではなく裁きらしさもより残っているが,全体的にオリジナルよりはアッパーな仕上がりとなっている.
Chocolate Dancing / Yocke feat. Mayu
ゆったりと進むブレイクビーツにエレクトロニカっぽい音だったり,甘い感じのヴォーカルが絡む不思議な雰囲気の1曲.同じトリップホップのつくSummer Vacationよりは勢いはないが,これはこれでありか,と思わせる魅力のある曲に仕上がっている.
D / Eagle
1曲の中で雰囲気の違う曲が組み合わさってるとしか思えない曲.VJ ARMYのようにジャンルが違う曲が組み合わさってはいないものの,3曲のブレイクビーツ曲が組み合わさってできているような印象を受ける.その間のつなぎに極端な速度変化をつけてくるあたりは,Eagleのある種の嫌がらせのようにも思えてくる.
DAWN -THE NEXT ENDEAVOUR- / L.E.D. fw.堀澤麻衣子
PHOTONGENICと全体的にテンポよく進むドラムンベース.BPMが速い分ごちゃごちゃとした感じは無く,聴いた感じの爽快感を出すために,ビートの作りがシンプルだったり,シンセやヴォーカルのメロディーに重点をおいた感じの作りとなっている.
Dazzlin' Darlin -秋葉工房mix- / Remixed by DJ Command
オリジナルはHHH.ユーロビートレーベル「A-BEAT C」のデイヴ・ロジャースが得意とするような,ロック基調でありつつポップス感を出すユーロビートとなっている.
DENJIN AKATSUKINI TAORERU -SF PureAnalogSynth Mix- / Remixed by Sota Fujimori
オリジナルは,L.E.D.-G.原曲のもつアッパーな感じを出しつつ,Sota Fujimoriらしいシンセの音が楽しめる,1度で2度おいしい曲となっている.アシッドっぽい味付けのシンセ音もいい方に働いている.
DESIRE / M-Project fw GUHROOVY
全体的にアッパーな感じはしないものの,長く聴き続けられる感じのハッピーハードコア.こういうタイプのトラックはなかなか作られないが,こんな感じの曲もあってもいいよね,っていう感じの曲.
Do Back Turn / PLASTIK DANCEFLOOR
一昔前のフィルターハウスっぽい香りのするエレクトロ.ある種の懐かしさがありつつも,エレクトロサウンドまみれになるという不思議な感じの1曲.