3. 新規追加曲の全曲レビュー (3)

MIRACLE MEETS / Lucky Vacuum

トランス要素は少々あるが,全体的にはヴォーカル曲から意図的に歌声をなくした感じの1曲.長音が多く,それに合わせたCNが印象に残る.

MIRU key way / JaccaPoP

少々重厚な感じがするエレクトロポップ.甘みのあるヴォーカルが可愛らしい1曲.

mosaic / Auridy

軽やかなテクノポップと重厚なビート,高速な曲展開が乱れあう不思議な曲.同じフレーズを少しずつ変化させながら展開するところが,何回聴いても飽きさせない作りとなっている.

Mysterious Times / Y&Co.

音的にはDJ Commandに近いところはあるが,ユーロビートレーベルのTIMEに近いところがある.20年近いDJ活動をしている横田商会だからこそ作れる,安心感のあるクオリティのユーロビートと言っても過言ではないだろう.

NEW SENSATION -もう,あなたしか見えない- / SUPER HEROINE 彩香 -AYAKA-

SUPER STAR 満 -MITSURU-の作る速すぎるアイドルソング.全体的にテンションが高すぎる.アーティスト名の命名規則から考えると,5人揃ったら何かあったりするのだろうか…?

NoN-Fiction Story! / Creative Life

チップチューンにブレイク前のPerfumeが乗っかったような曲.TRANOIDのようにbeatmania IIDX筐体からファミコンの音が鳴るのはすごく違和感はあるが,ファミコンの音を音楽として奏でるあたりは,これも時代だったりするのだろうか?

One of A Kind / Crystal Begley

ある種の正統派ダンスポップ.サウンドの特徴からすると,北欧系のダンスポップ感じがする.SIRIUSではこれまでになかったダンスポップを積極的に入れているところをみると,時代遅れ感が正直するが,あえてここでリバイバルを見越して入れてきたのだろうか?

Programmed Sun / kors k

イントロではアッパーな感じで行くのかと思いきや,裏をついてキラキラとした感じを持ってきたサイケデリック・トランス.途中からプログレッシブ・トランスっぽい感じも加わってきて,2分で終わるのがなんとなく勿体無い感じがする.

quell -the seventh slave- / dj TAKA VS. DJ YOSHITAKA

深い海の中にいるような感じのするトランス.シンセ音に厚みがあり,その上を電子音が軽く旋律を刻んでいくところを聴くと,2つの音の違いがあって成立するトランスがあるんだなということを実感させてくれる.

Raison d'être -交差する宿命- / Zektbach

クラシックにクラブミュージックの手法を持ち込んだ曲を作り続けるZektbach.1曲ごとに聴かせる音の世界がガラリと変わるが,1つの手法にこだわらずに作っているからであろうか? 今回はメインヴォーカルよりもコーラス隊の方が圧倒的な存在感を示した1曲となっている.

Red. by Full Metal Jacket

高速スクラッチで存在感を示す男,DJ Mass MAD Izm*.今回もスクラッチが多めだが,曲の方は展開がとてもミニマルではある.トラックを聴かせるというよりはスクラッチに重点を置いているからだろうか.曲を作ってる時に自分でスクラッチしている音を入れているとしたら,煙が立っていてもいささか冗談ではない気がしなくもない.

Roots of my way! / ナイア

意外とロック色の強い曲.それでいて全体的にリリックが長く,それでいて芯の強い曲となっている.

Session 1 -Genesis- / PLASTIK DANCEFLOOR

ビートだけを聴いていると,ドラムンベースに聴こえなくもないよなあと思う曲.イントロはクラシカルに,それ以降は高速なシンセのリフが中心に響き渡る.

She is my wife / SUPER STAR 満 -MITSURU-

SUPER STAR 満 -MITSURU-にしては前半はしっとりとしたバラード,後半はユーロビートと2つの音の違いを明確に出してきた1曲.セリフはサンプリング的ではなく,しっかりとした語りを入れるという,力の入れ方が妙におかしい.そして,終了直前の唐突な歌唱がこれまでのまじめなセリフの雰囲気をぶち壊すという,コケティッシュな1面を見せている.

SOLID STATE SQUAD / kors k VS. L.E.D.

kors kとL.E.D.という,サウンドの特徴が割と似ている? コンビの共作.両者ともハッピーハードコアを作れるのでそっちで来るのかと思いきや,ハードスタイルというのもなんか不思議な気がしなくもない.強烈なビートとシンセの応酬は,両者の特徴をうまくつかんでいるともいえると思う.

Sorrows / Asako Yoshihiro

アンビエントとロックを行き交う,ちょいダークな1曲.明るい要素があまりなく,救いを感じられない曲となっている.

SPARK! -essential RMX- / Remixed by dj TAKA VS. PINK PONG

オリジナルはSLIVER FOX PRODUCTION feat. 星野奏子.dj TAKAとPINK PONGの微妙に異なるタイプのトランスを作るコンビのリミックス.全体的にハードエッジなリミックスとなっている.

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